味噌汁や味噌煮、炒め物などに使われる味噌は、日本人の食生活にとって欠かせない調味料です。
なかでも高級味噌には、米や麦の素材にこだわったものや古くから伝わる伝統的な製法で熟成したものなど、味噌本来の味わいを楽しめる商品が多くあります。
今回は、日本三大味噌と呼ばれる仙台味噌・八丁味噌・白味噌の人気商品からギフトにもおすすめな日田醤油の最高級味噌まで、おすすめの高級味噌10選を厳選してご紹介します。
ほかにも、味噌の選び方のポイントや地域による味噌の味の違いについても解説するので、ぜひ参考にしてください。
高級味噌と一般的な味噌の違いとは?
高級味噌の最大の魅力は、古くから伝わる伝統的な製法で作られていることです。
最近は、大量生産のために工場で生産したり、熟成期間を短くしていたりすることが増えているため、昔ながらの天然醸造で作られた味噌の希少性が高まっているといわれています。
今回ご紹介するほとんどの商品が、昔ながらの製法、かつ職人の手作業で作られた味噌です。昔ながらの製法で丁寧に熟成された味噌ならではの、芳醇な香りや深みのある味わいを楽しめますよ。
高級味噌の選び方3つ
ここでは、高級味噌の選び方を3つご紹介します。
(1)米みそ?麦味噌?まずは「味噌の種類」を知ろう
味噌は、原材料によって米味噌・麦味噌・豆味噌・調合味噌の4種類に分けられます。
日本で食べられている味噌のなかで、もっともオーソドックスなのは米や米麹を使った「米味噌」ですが、地域によっては麦や麦麹を使った「麦味噌」、大豆のみで作り上げる「豆味噌」が有名です。また、複数の種類の味噌や麹を組み合わせた「調合味噌(合わせ味噌ともよばれる)」もあります。
それぞれ味わいや風味に特徴があるので、自分の好みの味付けができる種類の味噌を選びましょう。
種類 | 主な原材料 | 特徴 |
---|---|---|
米味噌 | 大豆、米、米麹 | ・全国的に生産されている、もっとも主流な味噌 ・まろやかな風味で米の甘みも感じられる |
麦味噌 | 大豆、麦、麦麹 | ・主に九州と四国の一部地域で生産されている ・米味噌よりも塩分が少なく、食物繊維が多い ・あっさりとした風味 |
豆味噌 | 大豆、豆麹 | ・主に東海地方で生産されている ・大豆のみで作られている ・熟成期間が長く、コクの強い味わい |
調合味噌 | 製品により異なる | ・米味噌・麦味噌・豆味噌のうち2種類以上を合わ せたものや、複数種類の麹を使って熟成したものを指す ・さまざまな組み合わせがあり、それぞれの味噌 のよさを引き出せる ・複数の味噌を合わせることで、くせがなく食べや すい味になっている |
(2)つくり方で変わる「味噌の色」にも注目しよう
味噌は、白味噌・赤味噌・淡色味噌の3種類に分けられ、それぞれ色合いが異なります。
これらの味噌の色の違いは、メイラード反応によるものです。メイラード反応とは、大豆に含まれるアミノ酸と糖が反応して褐色に着色する反応のことで、熟成期間が長いほど反応が進んで色の濃い味噌になります。
味の濃さと色の濃さは比例するので、あっさりとした味わいが好きな方は薄い色の白味噌、しっかりとした味噌の風味を楽しみたい方は濃い色の赤味噌を選ぶのがおすすめです。
種類 | 色 | 特徴 |
---|---|---|
白味噌 | 白~うす茶色 | ・熟成期間が短い ・まろやかでやさしい甘みがある |
淡色味噌 | 茶色 | ・熟成期間の長さは平均的 ・癖が少なくバランスのよい風味 |
赤味噌 | こげ茶色 | ・熟成期間が長い ・濃厚でコクのある味わい |
(3)つくられている「地域」も好みの味に出会う大切なヒント
味噌は地域による種類や味の違いが大きいため、どの地域の味噌を選ぶのかも重要なポイントです。基本的には産地が北に行くほど熟成期間が長いため塩辛く、南に行くほど熟成期間が短いため甘い味わいになるといわれています。
また、地域ごとに味噌の使い方や食べ方も異なるので、自分の好みや味噌を使いたい料理に合わせて選ぶのがおすすめです。
日本三大味噌と西京味噌(京都の白味噌)、九州味噌のそれぞれの特徴は以下のとおりです。
各地方の代表的な味噌 | 特徴 |
---|---|
仙台味噌 | ・長期熟成で作られる辛口の赤味噌 ・戦国時代に藩主伊達政宗の元で味噌作りが発展した ・味噌汁をはじめとした汁物や味噌焼きに合う |
信州味噌 | ・日本の生産量の約半数を占める辛口の淡色味噌 ・ほのかな酸味のある風味とすっきりとした味わい ・くせがなく、どんな料理にも合わせやすい |
八丁味噌 | ・濃厚な味わいの豆味噌で、ほのかな渋みが感じられる ・愛知県・岡崎城から八丁(約870m)の圏内で作られていたことに由来する ・味噌煮込みうどん・味噌カツ・おでんなどに合う |
西京味噌 | ・米麹の割合が高い甘口の白味噌 ・熟成期間が短く、塩味が少ないため長期保存には向かない ・味噌漬けや田楽などに合う |
九州味噌 | ・麦麹をふんだんに使った甘口の麦味噌 ・甘みが強く塩味は少なめで、麦独特の香りがある ・鍋や冷汁などに合う |
(4)無添加仕上げかどうかもチェック
高級味噌は、出汁・防腐剤・着色料などの添加物が入っていないのも特徴のひとつです。
通常の味噌のなかには出汁入りのものも多く、料理の味付けが簡単にできることから、好んで使っている方もいるのではないでしょうか。しかし、出汁入りの味噌には添加物が多く、味噌の魅力である発酵食品としてのはたらきが薄れてしまうのが難点です。
一方、高級味噌は大豆と米や麦・麹のみのシンプルな原材料で作られているため、素材本来の味わいが楽しめますよ。
高級味噌のおすすめ10選
ここからは、高級味噌のおすすめ10選をご紹介します。
(1)日田醤油「最高級味噌」
価格(税込) | 1,242円 |
味噌の種類 | 調合味噌 |
味噌の色 | うす茶色 |
生産地 | 大分 |
内容量 | 580g |
大分県の老舗醸造所、日田醤油の「最高級味噌」は、米と大麦を原料にした高級合わせ味噌。ブランド内最高ランクの商品で、厳選した国産米をふんだんに使っているのが特徴です。
味噌の色は白で、まろやかでクリーミーな味わいを楽しめます。高級感のあるパッケージに入っているので、お世話になっている方への贈り物にもぴったりですよ。
素材にこだわった上質な味噌を探している方や、やさしい甘みのある白味噌が好きな方におすすめの商品です。
(2)日田醤油「高級合せ味噌」
価格(税込) | 1,512円 |
味噌の種類 | 調合味噌 |
味噌の色 | うす茶色 |
生産地 | 大分 |
内容量 | 750g |
日田醤油「高級合せ味噌」は、先ほどご紹介した「最高級味噌」と同じく、米と大麦から作られた合わせ味噌です。素材にこだわっており、国産の大麦と生大豆をふんだんに使っています。
合わせ味噌のなかでも米の配合量が多く、まろやかでクリーミーな味わいを楽しめるのも魅力のひとつ。麦味噌と米味噌のどちらのよさも感じられるでしょう。
上質な素材を使った合わせ味噌を探している方や、さまざまな料理に合わせやすい味噌を探している方におすすめの商品です。
(3)日田醤油「長期熟成三年味噌」
価格(税込) | 1,512円 |
味噌の種類 | 麦味噌 |
味噌の色 | こげ茶色 |
生産地 | 大分(九州味噌) |
内容量 | 750g |
日田醤油「長期熟成三年味噌」は、九州で広く親しまれている、麦を原料とした麦味噌。米味噌とは違った、甘みの強い風味を楽しむことができます。
こちらの味噌は九州味噌のなかでもとくに熟成期間が長く、濃厚で強い旨味が特徴です。麦味噌ならではの麦の香りと、ほんのりとした渋みも楽しめますよ。
汁物や鍋などの味付けに使う味噌を探している方や、伝統的な九州味噌を味わいたい方におすすめの商品です。
(4)石井味噌「三年味噌・米麹味噌詰合せ」
価格(税込) | 3,132円 |
味噌の種類 | 米味噌 |
味噌の色 | 茶色~こげ茶色 |
生産地 | 長野県松本市(信州味噌) |
内容量 | 赤味噌1kg・淡色味噌1kg |
140年以上の歴史を誇る長野県の老舗醸造所、石井味噌の「三年味噌・米麹味噌詰合せ」は、杉桶で約3年間寝かせた赤味噌と、米麹をふんだんに使った白味噌の詰め合わせセット。昔から伝わる製法で、添加物を使わずに自然発酵で作られているのが特徴です。
天然で熟成された赤味噌は酵母や乳酸菌の旨味が引き出されたコクのある風味を、白味噌は米麹の柔らかな甘みを楽しめますよ。
天然醸造で作り上げられた伝統的な味噌を味わいたい方や、老舗味噌蔵の味噌の食べ比べをしたい方におすすめの商品です。
(5)仙台味噌「蔵出し本場仙台みそ」
価格(税込) | 1,080円 |
味噌の種類 | 米味噌 |
味噌の色 | 茶色~こげ茶色 |
生産地 | 仙台(仙台味噌) |
内容量 | 1kg |
大正8年創業の老舗醸造所、仙台味噌の「蔵出し本場仙台みそ」は、じっくりと長期熟成させた赤味噌。仙台味噌ならではの芳醇な香りと、深みのある味わいが特徴です。
素材にこだわっており、国産の米と大豆を使っているほか、添加物を入れずに大豆・米・塩だけで作られています。
味噌汁や汁物に合う辛口の赤味噌を探している方や、国産の素材を使った上質な味噌を味わいたい方におすすめの商品です。
(6)石野味噌「懐石白味噌」
価格(税込) | 1,370円 |
味噌の種類 | 米味噌 |
味噌の色 | うす茶色 |
生産地 | 京都(西京味噌) |
内容量 | 500g |
230年以上の歴史を持つ京都の醸造所、石野味噌の「懐石白味噌」は、ブランド内最高級の白味噌。ブランド内のさまざまな種類の味噌のなかでもっとも米麹の割合が高く、やさしい甘みと深みのある香りを楽しめます。
古くから伝わる伝統的な手法で作られており、水は京都のなかでも有名な「石井筒」の湧水を使用しているのが特徴です。さまざまな料理に合いますが、とくに新年に食べるお雑煮にぴったりでしょう。
家庭でも本格的な京料理の味を楽しみたい方や、伝統的な白味噌を味わいたい方におすすめの商品です。
(7)カクキュー「北海道産大豆 八丁味噌」
価格(税込) | 1,944円 |
味噌の種類 | 豆味噌 |
味噌の色 | こげ茶色 |
生産地 | 愛知県岡崎市(八丁味噌) |
内容量 | 800g |
カクキュー「北海道産大豆 八丁味噌」は、北海道産の大豆「トヨマサリ」を使って愛知県で熟成した辛口の八丁味噌。大豆と塩のみを使って職人の手によって作られています。
ほのかな酸味・渋みを含んだコクと濃厚な味わいが特徴的で、味噌汁や味噌煮込みなどの味噌料理だけでなく、ほかの料理の隠し味としても使えますよ。
深みのある豆味噌の味を楽しみたい方や、贈り物や差し入れにふさわしい味噌を探している方におすすめの商品です。
(8)福山醸造「北海道仕込み白つぶ」
価格(税込) | 694円 |
味噌の種類 | 米味噌 |
味噌の色 | うす茶色 |
生産地 | 北海道(北海道味噌) |
内容量 | 750g |
明治24年創業の歴史を持つ北海道の醸造所、福山醸造の「北海道仕込み白つぶ」は、素材にこだわって作られた白味噌。
北海道産の大豆・北海道産の米、塩だけを使い、無添加で醸造しているのが特徴です。白味噌ならではのあっさりとした風味と、米の柔らかな甘みが楽しめますよ。
味の濃くないやさしい味わいの味噌が好きな方や、上質な素材を使った無添加の味噌を探している方にぴったりの商品です。
(9)小玉醸造「元祖秋田味噌」
価格(税込) | 853円 |
味噌の種類 | 米味噌 |
味噌の色 | こげ茶色 |
生産地 | 秋田(秋田味噌) |
内容量 | 1kg |
明治12年創業の秋田県の老舗醸造所、小玉醸造の「元祖秋田味噌」は、天然醸造で作られた赤味噌。約2年間の長い熟成期間によって育まれた、コクのある風味と強い旨味が特徴です。
原料には秋田県産の大豆「リュウホウ」を使っているほか、米麹もふんだんに使っており、豊かな香りとほのかな甘みが楽しめます。
完熟の赤味噌ならではのコクの深い風味を味わいたい方や、伝統的な秋田味噌を探している方にぴったりの商品です。
(10)日出味噌醸造元「江戸甘味噌(漉)」
価格(税込) | 950円 |
味噌の種類 | 米味噌 |
味噌の色 | こげ茶色 |
生産地 | 東京(江戸甘味噌) |
内容量 | 500g |
大正八年創業の調味料メーカー、日出味噌醸造元の「江戸甘味噌(漉)」は、通常の味噌の2倍以上の量の米麹を使って醸造している赤味噌。
江戸甘味噌は江戸時代中期から東京で作られている味噌で、辛口の赤味噌のなかでも甘みが強く、塩分量が少ないのが特徴です。塩味が少なく、独特の甘みと柔らかい舌触りが楽しめますよ。
甘味の強い味噌が好みの方や、米麹をふんだんに使った味噌を味わいたい方におすすめの商品です。
高級味噌の比較一覧
商品名 | 商品イメージ画像 | 価格(税込) | 味噌の種類 | 味噌の色 | 生産地 | 内容量 |
---|---|---|---|---|---|---|
日田醤油 「最高級味噌」 | 1,242円 | 調合味噌 | うす茶色 | 大分 | 580g | |
日田醤油 「高級合せ味噌」 | 1,512円 | 調合味噌 | うす茶色 | 大分 | 750g | |
日田醤油 「長期熟成三年味噌」 | 1,512円 | 麦味噌 | こげ茶色 | 大分(九州味 噌) | 750g | |
石井味噌 「三年味噌・米麹味噌詰合せ」 | 3,132円 | 米味噌 | 茶色~こげ茶色 | 長野県松本市 (信州味噌) | 赤味噌1kg・ 淡色味噌1kg | |
仙台味噌 「蔵出し本場仙台みそ」 | 1,080円 | 米味噌 | うす茶色 | 仙台(仙台味 噌) | 1kg | |
石野味噌 「懐石白味噌」 | 1,370円 | 米味噌 | うす茶色 | 京都(西京味 噌) | 500g | |
カクキュー 「北海道産大豆 八丁味噌」 | 1,944円 | 豆味噌 | こげ茶色 | 愛知県岡崎市 (八丁味噌) | 800g | |
福山醸造 「北海道仕込み白つぶ」 | 694円 | 米味噌 | うす茶色 | 北海道(北海 道味噌) | 750g | |
小玉醸造 「元祖秋田味噌」 | 853円 | 米味噌 | こげ茶色 | 秋田(秋田味 噌) | 1kg | |
日出味噌醸造元 「江戸甘味噌(漉)」 | 950円 | 米味噌 | こげ茶色 | 東京(江戸甘 味噌) | 500g |
みそ汁や煮物などのお料理に高級味噌を取り入れよう
高級味噌は質のよい素材を使ったものや伝統的な製法で作られたものが多く、味噌本来の風味と味わいを楽しむことができます。毎日の料理に高級な味噌を使えば、料理の味付けをさらに豊かにしてくれるでしょう。
今回は、日本三大味噌をはじめとした全国の有名な味噌を厳選してご紹介しました。自分の好みの味わいや作りたい料理に合わせて、この機会にひとつ購入してみてはいかがでしょうか。
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