かつて映画のディレクターが座っていたことから、その名がついた「ディレクターズチェア」。昨今はおしゃれなインテリアとして注目を集めています。
折りたたんで持ち運べることから、アウトドアシーンでも重宝されています。コールマンやスノーピークなどのキャンプ用品メーカーでも販売されているほどです。
今回は高級ディレクターズチェアの選び方と、おすすめ10商品を紹介します。アウトドア向けや、室内向けの名作ディレクターズチェアなどを紹介するので、ぜひ購入の参考にしてください。
ディレクターズチェアは屋内・アウトドアで使う折りたたみ式のイス
ディレクターズチェアは、屋内外を問わず使える、木のフレームに布を張った折りたたみ式のイスのことです。ロケーション撮影で映画監督がよく使っていたことから、この名前がついたといわれています。
折りたたんで持ち運べるため、キャンプなどのアウトドアシーンで使うイスとしても重宝します。ちなみに、アウトドア用ディレクターズチェアのフレームは、木製ではなく、軽くて丈夫なアルミ製が主流です。
一般的なディレクターズチェアと高級ディレクターズチェアの違いは?
一般的なディレクターズチェアと高級ディレクターズチェアの違いは、ふたつあります。ひとつは、使われている生地です。
一般的なディレクターズチェアには、主に麻や木綿の糸を平織りにしたキャンバス生地が使われています。いっぽう高級ディレクターズチェアには、難燃性や耐久性、快適性などに優れた生地が使われており、長く愛用できるでしょう。
また、著名なデザイナーが手掛けた名作ディレクターズチェアも存在します。
たとえば、日本人デザイナーの新居 猛(にい たけし)氏が手掛けた「ニーチェアX」は、グッドデザイン賞を取得したほか、MoMA(ニューヨーク現代美術館)の永久コレクションにも選ばれています。
高級ディレクターズチェアの選び方4つ
ここでは、高級ディレターズチェアの選び方を4つご紹介します。
(1)ロースタイル?ハイスタイル?座面の高さをチェック
ディレクターズチェアには、座面の高さが約30cm以下のロースタイルと約40cm以上のハイスタイルがあります。
ロースタイルは、地面に近いぶん足を伸ばして座ったり、あぐらをかいたりと楽な姿勢で座れます。とくにリラックスしたいときにぴったりで、ゆっくり読書をしたいときになどもおすすめです。
ハイスタイルは、一般的なイスと同じくらいの高さがあり、立ったり座ったりしやすいのがメリットです。たとえばキャンプで食事をしたり、作業をしたりするときに向いています。
どんなシーンで使いたいかを思い浮かべて、ロースタイルもしくは、ハイスタイルを選択してみてください。
(2)おしゃれなデザインで選ぶ
高級ディレクターズチェアにはおしゃれな製品が多いので、デザインにこだわって選ぶのもおすすめです。
たとえば、アメリカのテネシー州でハンドメイド生産される「カーミットチェア」はシートの布地のデザインが豊富で、特に期間限定で販売されるモデルは大変な人気を集めています。
また、MoMAの永久コレクションである「ニーチェアX」や、世界的な建築家・デザイナーであるフィリップ・スタルク氏が手掛けた「STANLEY(スタンリー)」などは、リーズナブルな製品とはひと味もふた味も違うデザインを楽しめますよ。
こうした高級ディレクターズチェアを選べば、きっと、キャンプサイトや自宅のインテリアを華やかにしてくれることでしょう。
(3)フレーム・シートの素材で選ぶ
高級ディレクターズチェアを選ぶときは、フレームやシートの素材にも注目してみてください。
高級ディレクターズチェアのフレームには、主に木またはアルミが使われています。木はどっしりした重さがあり安定感が抜群です。いっぽうアルミはとても軽く、持ち運びやすさに定評があります。
シートには、主に麻や木綿の糸を平織りにしたキャンバス生地が使われますが、ナイロンやポリエステルなどの合成繊維が使われることも。これらの素材は、摩擦に強いうえ吸水性が低く、水に濡れてもすぐに乾きます。
たとえばアウトドアシーンでは、持ち運びやすいアルミ製フレームかつ、摩擦や水に強いナイロンやポリエステルシートのディレクターズチェアがおすすめです。使用するシーンを考慮したうえで、フレームやシートの素材を選ぶと間違いないでしょう。
(4)収納のしやすさも確認しよう
高級ディレクターズチェアは、折りたたんで持ち運べるのが魅力のひとつ。そのため、収納のしやすさは使い勝手を左右します。
収納しやすいかどうかは、折りたたんだときのサイズで決まります。コンパクトに折り畳めるディレクターズチェアなら、お部屋の隅に立てておいたり、車のトランクに積んだりしやすいでしょう。
さらに、折りたたんだディレクターズチェアを収納できる袋が付属していれば、持ち運びにも便利ですよ。
高級ディレクターズチェアのおすすめ10選
ここからは、高級ディレターズチェアのおすすめ10選をご紹介します。
(1)コールマン「レイチェア」
価格(税込) | 11,880円 |
スタイル | ハイスタイル |
フレーム素材 | アルミニウム、スチール、他 |
シート素材 | ポリエステル |
「コールマン」は、1900年にウィリアム・コフィン・コールマンがアメリカで創業した、老舗のアウトドア用品ブランドです。
そんな「コールマン」の「レイチェア」は、難燃性の高い生地が使われているのが特徴です。3段階のリクライニング機能を搭載しているほか、持ち運びに便利な収納ケースが付属しているのも見逃せません。
キャンプで焚き火の近くに設置して、背もたれを倒して昼寝をしたり空を眺めたりして、リラックスしたいときにぴったりです。
(2)オンウェー「コンフォートチェア2」
価格(税込) | 19,580円 |
スタイル | ハイスタイル |
フレーム素材 | アルミ合金・アルマイト |
シート素材 | 綿6号帆布 |
天然竹の手すりの感触が心地よい「コンフォートチェア2」は、2004年にグッドデザイン賞を受賞した「コンフォートチェア」の後継となる製品です。
シートには、耐久性があり、さらに火の粉が飛んでも燃え上がりにくい6号帆布が使われています。シートが汚れてしまったときは、別売りの新しいシートに交換することも可能です。
せっかく高級ディレクターズチェアを買ったなら、長く愛用したいと思う人も多いはず。そのような人はぜひ、候補に入れてみてくださいね。
(3)スノーピーク「ローチェア30」
価格(税込) | 22,000円 |
スタイル | ロースタイル |
フレーム素材 | アルミニウム合金 |
シート素材 | ポリエステル |
「スノーピーク」は、「ものづくりのまち」として知られる新潟県三条市を拠点に、ハイエンドなキャンプ用品やアパレル用品を展開しているブランドです。
こちらの「ローチェア30」は、地面からの高さを30cmと低めに設計。深々と腰掛けられるため、まるでソファに座っているかのようにくつろげます。
地面に置いたら、あとは押し広げるだけで展開できるので、誰にとっても扱いやすいといえるでしょう。とくに、ディレクターズチェアをはじめて使う人は必見ですよ。
(4)ヘリノックス「タクティカルチェア」
価格(税込) | 17,380円 |
スタイル | ロースタイル |
フレーム素材 | アルミニウム合金 |
シート素材 | ポリエステル |
ヘリノックスの「タクティカルチェア」は、コンフォートチェアのミリタリーラインとして登場しました。コンフォートチェアとの違いは、本体と収納袋の使い勝手のよさです。
たとえば本体の両サイドにある「カーゴポケット」には、スマートフォンなどの小物を収納できます。また、収納袋には折りたたんだ「タクティカルチェア」を収納できるのはもちろん、背面のベルクロを利用して、反射板のようにも使えます。
視認性が高ければ、夜間でも安心して使えますね。お泊まりキャンプにももってこいといえるでしょう。
(5)カーミットチェア「Classic Oak(クラシックオーク)」
価格(税込) | 43,980円 |
スタイル | ロースタイル |
フレーム素材 | オーク材 |
シート素材 | 1000デニールナイロン |
「カーミットチェア」は「軽くて持ち運びやすいキャンプチェアが欲しい」との思いから、バイク愛好家のカーミット・イースタリングがデザインしたチェアです。
フレームには、ポリウレタンに浸漬(しんし)したアメリカ・テネシー州のホワイトオーク材を使っており、水に強くなっています。さらに、シートを丈夫なナイロンでコーティングし、いっそう強度を高めています。
片手で持てるほどコンパクトに折りたためるので、キャンプツーリング好きな人は、ぜひチェックしてみてください。
(6)カーミットチェア「Wide Oak(ワイドオーク)」
価格(税込) | 54,999円 |
スタイル | ロースタイル |
フレーム素材 | オーク材 |
シート素材 | 1000デニールナイロン |
アメリカのテネシー州でハンドメイド生産されているカーミットチェア。この「Wide Oak(ワイドオーク)」は、標準モデルである「Classic Oak(クラシックオーク)」よりも幅が5cm広げられています。
よりゆったりとした座り心地になっていて、大柄な人でもよりリラックスして座れるでしょう。また、幅が広がっても収納のしやすさは犠牲になっておらず、付属のキャリーバッグにコンパクトに収納できます。
木のぬくもりを感じるおしゃれなデザインで、アウトドアだけでなくインテリアにも映えます。テラスやリビングに置いても素敵ですよ。
(7)YETI(イエティ)「トレイルヘッド」
価格(税込) | 49,800円 |
スタイル | ハイスタイル |
フレーム素材 | アルミニウム |
シート素材 | ポリプロピレンとポリエステルの混紡素材 |
YETI(イエティ)「トレイルヘッド」は、座り心地のよさと、耐久性を追求したキャンプチェアです。メッシュ生地のシートが、座る人の体型にあわせて自然に伸縮し、包み込むような快適な座り心地を実現しています。
また、一般的なディレクターズチェアより太いアルミニウムフレームを使うことで、約500ポンド(=約227kg)もの耐荷重を実現していることも特徴です。大柄な人でも安心して座れるでしょう。
本体は約6kgと重いものの、2Wayで使えるキャリーバッグが付属しており、持ち運びやすさも考慮されています。とにかく頑丈なアウトドア用ディレクターズチェアを探している人におすすめです。
(8)藤栄「ニーチェアX」
価格(税込) | 51,700円 |
スタイル | ロースタイル |
フレーム素材 | 金属(ステンレス鋼、ヘアライン仕上げ) |
シート素材 | 綿 |
「ニーチェアX」は、日本人デザイナーの新居 猛(にい たけし)氏がデザインした折りたたみイスです。1970年に発売されて以来、50年以上にわたって世界各国で愛されており、MoMA(ニューヨーク近代美術館)の永久コレクションにも選ばれています。
ニーチェアXは、どんなテイストのインテリアにもマッチする、普遍的なデザインが魅力です。また、座り心地もよいので、自分専用のリラックス用の椅子としてもおすすめできます。
約6.5kgと軽量なので、腕力に自信のない人でも持ち運びやすいでしょう。その日の気分にあわせてリビングに置いたり、バルコニーに持ち出したりするのもおすすめですよ。
(9)藤栄「ニーチェアX 80」
価格(税込) | 57,200円 |
スタイル | ハイスタイル |
フレーム素材 | 金属(ステンレス鋼、ヘアライン仕上げ) |
シート素材 | 綿 |
「ニーチェアX 80」は、畳に座るのが一般的だった暮らしぶりから、イスに座るのが当たり前になりはじめた時代にあわせて開発されました。
標準モデルの「ニーチェアX」より座面が10cmほど高く設定されており、もっとも低いところで34.5cmほど。肘かけの高さや背もたれの角度、座面の奥行きなどにもこだわっており、長時間座っていても疲れにくくなっています。
休息をとるときだけでなく、食事をしたり、何か作業をしたりする際にも重宝するでしょう。
(10)MAGIS(マジス)「STANLEY(スタンリー)」
価格(税込) | 134,200円 |
スタイル | ハイスタイル |
フレーム素材 | グラスファイバー入りポリプロピレン |
シート素材 | ファブリック |
かつて映画監督に愛用された折りたたみイスをヒントに作られた「STANLEY(スタンリー)」。現代のライフスタイルに適応する、タイムレスなイスに生まれ変わりました。
デザインは、世界的に有名な建築家・デザイナーである、フィリップ・スタルク氏が手掛けています。
特筆すべきは、収納のしやすさです。ワンプッシュで簡単に折りたためて、折りたたんだ状態でもスタイリッシュに見えるように考えられています。
折り畳めるディレクターズチェアとしての枠を超えて、高級ファニチャーとしても魅力的なプロダクトです。ディレクターズチェアに機能性とデザイン性の両方を求める人におすすめですよ。
高級ディレクターズチェアの比較一覧
商品名 | 商品イメージ画像 | 価格(税込) | スタイル | フレーム素材 | シート素材 |
---|---|---|---|---|---|
コールマン 「レイチェア」 | 11,880円 | ハイスタイル | アルミニウム スチール、他 | ポリエステル | |
オンウェー 「コンフォートチェア2」 | 19,580円 | ハイスタイル | アルミ合金・アルマイト | 綿6号帆布 | |
スノーピーク 「ローチェア30」 | 22,000円 | ロースタイル | アルミニウム合金 | ポリエステル | |
ヘリノックス 「タクティカルチェア」 | 17,380円 | ロースタイル | アルミニウム合金 | ポリエステル | |
カーミットチェア 「Classic Oak (クラシックオーク)」 | 43,980円 | ロースタイル | オーク材 | 1000デニールナイロン | |
カーミットチェア 「Wide Oak(ワイドオーク)」 | 54,999円 | ロースタイル | オーク材 | 1000デニールナイロン | |
YETI(イエティ) 「トレイルヘッド」 | 49,800円 | ハイスタイル | アルミニウム | ポリプロピレンと ポリエステルの混紡素材 | |
藤栄 「ニーチェアX」 | 51,700円 | ロースタイル | 金属(ステンレス鋼、 ヘアライン仕上げ) | 綿 | |
藤栄 「ニーチェアX 80」 | 57,200円 | ハイスタイル | 金属(ステンレス鋼、 ヘアライン仕上げ) | 綿 | |
MAGIS(マジス) 「STANLEY(スタンリー)」 | 134,200円 | ハイスタイル | グラスファイバー入り ポリプロピレン | ファブリック |
高級ディレクターズチェアで自宅やアウトドアで過ごす時間をグレードアップしよう
高級ディレクターズチェアはどれも生地や使用感、デザインなどにこだわったものばかり。イスとしてだけでなく、作品として評価されているものもあるほどです。
高級ディレクターズチェアで、家でのリラックスタイムやアウトドアシーンをグレードアップしてみてはいかがでしょうか。
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